医療通訳者ネットワーク東海(MINT)
Medical Interpreter Network Tokai


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医療通訳の必要性


日本語のわからない外国人の患者が医療機関を受診する際には、「日本語のわかる人を連れてくるもの」という“常識”があります。

しかし、患者が通訳のできる人を見つけるのは大変なことで、通訳が見つかるまで受診を控えてしまうことがあります。
また、子どもは比較的日本語を早く覚えるため、子どもに通訳をさせることがありますが、学校を休まなければなりませんし、親の病気を伝える辛さは想像にかたくありません。
ボランティアできちんと通訳のできる人もいますが、地域に限られていて、その人への依頼が集中してしまい、時間的にも精神的にも大変な負担を強いることになります。
日本語がわかる人なら通訳なしでも大丈夫かと言えば、そんなことはありません。いくら上手に日本語を話せる人でも、病気のときに、果たして外国語である日本語でうまくやりとりができるでしょうか?

だからこそ、きちんとした通訳者を病院に配置したり、必要なときに通訳者を派遣できるシステムが必要なのです。

医療通訳者として最も大切なのは「守秘義務」に徹することです。訓練を積んだ通訳者には、そうした心得はありますが、そうでない場合には、守秘義務が守られない恐れがあります。
また、「正確性」に徹することも大切です。格好よく通訳しようと思って、わからない言葉を飛ばしてしまったり、適当に訳してしまってはいけません。わからない言葉があれば、必ず辞書で調べたり、医師等に確認してから通訳するようにしなければなりません。
医療通訳者のスキルはとても重要です。

医療通訳は言葉の壁をなくすためにも必要ですが、医療文化の違いを埋めるためにも必要です。
東海地域にはブラジル国籍の方がとても多いですが、例えば、ブラジルと日本の医療文化について薬を例にとってみると、ブラジルでは日本に比べて総じて強めのものを短期間出されるようです。
したがって、ブラジル人の患者さんの中には、日本の薬は効かないと思い込んでいる人がいます。また、何のためにどのくらい飲まなければならないのかということを具体的に理解していないと、少し良くなった時点で薬を飲むのをやめてしまう場合があります。
やはり、医療通訳者による、きちんとした説明が必要です。

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